「からだ☆ダンダン」の前は、何の体操だった?
昔『おかあさんといっしょ』を見ていた頃は、どんな体操だった?
現在の「からだ☆ダンダン」から歴史をさかのぼっていくと、「ブンバ・ボーン!」「ぱわわぷたいそう」「あ・い・うー」「ぞうさんのあくび」……そして1961年の「元気に一、二」まで続いています。
私自身、今回あらためて歴代体操を振り返っていて、不思議な体験をしました。
「あ・い・うー」という曲名だけを見たときは、まったくピンとこなかったんです。
ところが音楽を聴いた瞬間、「あ、私は『あ・い・うー』で育ったんだ!」と確信しました。
しかも、なぜか歌えてしまう。
そして大人になってからは、自分の子どもと「ブンバ・ボーン!」「からだ☆ダンダン」を見てきました。
この記事では、約65年にわたる『おかあさんといっしょ』の歴代体操を一覧で整理しながら、放送期間、担当したお兄さん・お姉さん、体操の変化まで振り返ります。
目次
- おかあさんといっしょ歴代体操一覧
- 「からだ☆ダンダン」の前は何?
- 1961~1969年|最初の体操「元気に一、二」
- 1969~1982年|さまざまな体操が登場した時代
- 1982~1996年|約14年続いた「ぞうさんのあくび」
- 1996~2005年|私が育った「あ・い・うー」
- 2005~2014年|「ぱわわぷたいそう」
- 2014~2019年|親子で見た「ブンバ・ボーン!」
- 2019年~|最初は不思議だった「からだ☆ダンダン」
- 2026年度|杏月お姉さん卒業後も「からだ☆ダンダン」は継続
- 歴代体操を比較すると「人」と「体操」は別々に交代している
- 一番長く続いた体操は?
- 約65年で「おかいつの体操」はどう変わった?
- 歴代体操のお兄さんはYouTubeでも紹介しています
- 昔の体操を映像でもう一度見たい場合は?
- まとめ|体操を振り返ると、その頃の自分まで思い出す
おかあさんといっしょ歴代体操一覧
現在までの歴代体操は、一般的に12種類として整理されています。
ただし、初期は現在のように一つの体操から次の体操へきれいに交代していたわけではありません。「元気に一、二」と土曜日の「おもちゃのラッパ」のように、同時期に存在した体操もあります。
| 代 | 体操 | 主な放送期間 | 主な担当者 |
|---|---|---|---|
| 初代 | 元気に一、二 | 1961年4月~1969年9月 | 砂川啓介・佐久間俊直・岡田祥造 |
| 2代目 | おもちゃのラッパ | 1963年10月~1969年9月 | 佐久間俊直・岡田祥造 |
| 3代目 | ジャンポンポン | 1969年10月~1974年3月 | 向井忠義・小西幸男・輪島直幸・川原洋一郎 |
| 4代目 | 地球をどんどん | 1974年4月~ | 輪島直幸・瀬戸口清文ほか |
| 5代目 | ようじ体操・スイッチオン | 1977年4月~1979年3月 | 瀬戸口清文ほか |
| 6代目 | パラランたいそう | 1979年4月~1980年3月 | 瀬戸口清文 |
| 7代目 | コケコッコたいそう | 1980年4月~1982年3月 | 瀬戸口清文 |
| 8代目 | ぞうさんのあくび | 1982年4月~1996年3月 | 瀬戸口清文・天野勝弘・佐藤弘道 |
| 9代目 | あ・い・うー | 1996年4月~2005年3月 | 佐藤弘道 |
| 10代目 | ぱわわぷたいそう | 2005年4月~2014年3月 | 小林よしひさ |
| 11代目 | ブンバ・ボーン! | 2014年~2019年3月 | 小林よしひさ |
| 12代目 | からだ☆ダンダン | 2019年4月~現在 | 福尾誠・秋元杏月→佐久本和夢・秋元杏月→佐久本和夢・アンジェ |
「地球をどんどん」は資料によって期間の整理が異なります。『おかあさんといっしょ』本編で1977年3月までとする資料がある一方、その後も別枠を含めて放送された記録があり、後続の「スイッチオン」と並行した時期も確認できます。
そのため、初期の体操を現在と同じ感覚で「1代目→2代目→3代目」と完全な一本道として考えない方が、実際の歴史に近いと考えられます。
「からだ☆ダンダン」の前は何?
最近の体操だけを逆にたどると、とても分かりやすくなります。
「ぱわわぷたいそう」
↓
「ブンバ・ボーン!」
↓
「からだ☆ダンダン」
「からだ☆ダンダン」の一つ前が、小林よしひささんの「ブンバ・ボーン!」。さらに前が、同じく小林よしひささんの「ぱわわぷたいそう」です。
ここで興味深いのが、
「体操が変わる=体操のお兄さんも卒業する」
とは限らないことです。
これは約65年の歴史を比べると、何度も登場するパターンでした。
1961~1969年|最初の体操「元気に一、二」
歴代体操のスタートとして整理されているのが、1961年4月開始の「元気に一、二」です。
初代体操のお兄さん・砂川啓介さんをはじめ、佐久間俊直さん、岡田祥造さんが担当しました。
1963年10月からは土曜日に「おもちゃのラッパ」も登場します。
つまりこの時代は、
「一つの体操が終わったら、次の体操が始まる」
という現在のイメージとは少し違いました。
複数の体操や複数のお兄さんが並行していた時代があったのです。
1969~1982年|さまざまな体操が登場した時代
1969年には「ジャンポンポン」がスタート。
その後、「地球をどんどん」「ようじ体操・スイッチオン」「パラランたいそう」「コケコッコたいそう」と続いていきます。
この時代に長く活躍したのが、8代目体操のお兄さんの瀬戸口清文さんです。
「地球をどんどん」から「ぞうさんのあくび」まで複数の体操を担当しており、体操曲が変わっても同じお兄さんが続ける形がすでに見られました。
そして1982年、歴代でも特に長く親しまれる体操が始まります。
1982~1996年|約14年続いた「ぞうさんのあくび」
1982年4月に始まったのが「ぞうさんのあくび」。
1996年3月まで約14年間続きました。
これほど長く続いたため、担当した体操のお兄さんも一人ではありません。
瀬戸口清文さん
→天野勝弘さん
→佐藤弘道さん
と、お兄さんが交代しながら同じ体操が受け継がれました。
ここが歴代体操を調べていて面白いところです。
「お兄さんの卒業」と「体操の終了」は別の出来事なのです。
1996~2005年|私が育った「あ・い・うー」
1996年4月、「ぞうさんのあくび」に代わって「あ・い・うー」が始まります。
担当したのは佐藤弘道さん。
弘道お兄さんは「ぞうさんのあくび」の途中から担当し、その後「あ・い・うー」へ移行したことになります。
そして私自身、まさに「あ・い・うー」で育った世代でした。
ただ、それに気づいたのは今回の記事を作り始めてからです。
最初に「あ・い・うー」という曲名を見ても、
「どんな体操だったっけ?」
という感じで、まったく思い出せませんでした。
ところが音楽を聴いた瞬間、一気によみがえりました。
しかも、なぜか歌える。
何年も意識して思い出していなかったのに、音楽はちゃんと残っていました。
「あ、私は『あ・い・うー』で育ったんだ」
と確信した瞬間です。
子どもの頃に毎日のように見聞きしていたものは、記憶から消えたように思えても、意外と深いところに残っているのかもしれません。
2005~2014年|「ぱわわぷたいそう」
2005年4月からは「ぱわわぷたいそう」。
同じ2005年に11代目体操のお兄さんに就任した小林よしひささんが担当しました。
「ぱわわぷたいそう」も約9年間続きました。
そして2014年。
よしお兄さんは卒業しませんでしたが、体操は新しくなります。
2014~2019年|親子で見た「ブンバ・ボーン!」
「ぱわわぷたいそう」の次に登場したのが「ブンバ・ボーン!」です。
担当は引き続き小林よしひささん。
ポニーキャニオンの公式インタビューによると、小林さん自身も制作段階から関わっており、動物のまね、跳ねる動き、片手で体を支える動きなどが盛り込まれました。片手で体を支える部分には、体幹を使う狙いもあったと語られています。
私にとっては、この頃から体操の記憶が大きく変わります。
「あ・い・うー」は、自分が子どもとして見ていた体操。
「ブンバ・ボーン!」は、自分の子どもと一緒に見ていた体操です。
同じ『おかあさんといっしょ』なのに、見る立場が変わっていました。
2019年~|最初は不思議だった「からだ☆ダンダン」
2019年4月に始まったのが、12代目の体操「からだ☆ダンダン」です。
スタート時に担当したのは、
12代目体操のお兄さん・福尾誠さんと、初代体操のお姉さん・秋元杏月さん。
ここで番組史上初めて「体操のお姉さん」が誕生しました。
そして私は、「からだ☆ダンダン」が初めて披露された日のことも鮮明に覚えています。
今ではすっかり名曲という感覚ですが、初めて聞いたときは、
「なんだ、この不思議な曲は……?」
という感じでした(笑)。
子どもも私も少し戸惑っていました。
それが何度も見て、一緒に体を動かしているうちに、いつの間にか当たり前の存在になっていました。
「あ・い・うー」は忘れていたのに音楽を聴いたら歌えた。
「からだ☆ダンダン」は初日に戸惑ったのに、今ではすっかりおなじみの体操になった。
この二つを考えると、体操は少しずつ日常の中に入り込んで、後から「その時代の記憶」になっていくのかもしれません。
2026年度|杏月お姉さん卒業後も「からだ☆ダンダン」は継続
ここは2026年度に大きな変化がありました。
初代体操のお姉さんとして2019年から7年間出演した秋元杏月さんは、2026年3月28日の放送をもって卒業しました。
そして3月30日から加わったのがアンジェさんです。
ただし、アンジェさんは「2代目体操のお姉さん」ではありません。
新たに設けられた初代「おどりのお姉さん」です。
それでも「からだ☆ダンダン」は終了しませんでした。
2026年度も和夢お兄さんとアンお姉さんで継続。ポニーキャニオンが発表した2026年のCDにも「和夢&アンジェ かけ声入り」の新体制版「からだ☆ダンダン」が収録されています。
つまり「からだ☆ダンダン」は、
福尾誠さん+秋元杏月さん
↓
佐久本和夢さん+秋元杏月さん
↓
佐久本和夢さん+アンジェさん
と、出演者の組み合わせが変わりながら続いていることになります。
歴代体操を比較すると「人」と「体操」は別々に交代している
歴代を並べてみると、かなり興味深いパターンが見えてきます。
| 変化 | 具体例 |
|---|---|
| お兄さんが変わっても体操は続く | 「ぞうさんのあくび」瀬戸口清文→天野勝弘→佐藤弘道 |
| お兄さんは同じで体操が変わる | 佐藤弘道「ぞうさんのあくび」→「あ・い・うー」 |
| お兄さんは同じで体操が変わる | 小林よしひさ「ぱわわぷたいそう」→「ブンバ・ボーン!」 |
| お兄さんが変わっても体操は続く | 「からだ☆ダンダン」福尾誠→佐久本和夢 |
| お姉さんの役割自体が変化 | 秋元杏月「体操のお姉さん」→アンジェ「おどりのお姉さん」 |
この比較から分かるのは、「出演者の世代」と「体操の世代」は必ずしも一致しないことです。
「○○お兄さんの体操」というイメージが強くても、実際には複数のお兄さんが同じ体操を受け継いでいるケースもあります。
逆に、小林よしひささんのように一人で2種類の体操を担当したケースもあります。
歴代出演者については、こちらの記事で初代から2026年度まで詳しくまとめています。
一番長く続いた体操は?
現在までの放送期間を比較すると、「ぞうさんのあくび」の長さが目立ちます。
| 体操 | 放送期間 | おおよその期間 |
|---|---|---|
| ぞうさんのあくび | 1982年4月~1996年3月 | 約14年 |
| あ・い・うー | 1996年4月~2005年3月 | 約9年 |
| ぱわわぷたいそう | 2005年4月~2014年3月 | 約9年 |
| 元気に一、二 | 1961年4月~1969年9月 | 約8年6か月 |
| からだ☆ダンダン | 2019年4月~継続中 | 2026年度で8年目 |
| ブンバ・ボーン! | 2014年~2019年3月 | 約5年 |
「ぞうさんのあくび」は約14年。
担当したお兄さんが3人にわたったことからも、その長さが分かります。
一方、「からだ☆ダンダン」は2026年度で8年目。
すでに福尾誠さん、秋元杏月さん、佐久本和夢さん、アンジェさんと複数の出演者にまたがる体操になりました。
約65年で「おかいつの体操」はどう変わった?
ここからはぷりママの考察です。
約65年を一気に並べると、『おかあさんといっしょ』の体操は、曲だけが入れ替わってきたわけではないことが見えてきます。
初期には複数の体操や担当者が並行する時代がありました。
その後、「ぞうさんのあくび」「あ・い・うー」「ぱわわぷたいそう」のように、一つの体操が長期間定着する時代へ。
2019年には初めて「体操のお姉さん」が誕生し、2026年にはその枠が「おどりのお姉さん」という新しい役割へ変化しました。
それでも「からだ☆ダンダン」は続いています。
体操は同じでも、番組の見せ方や出演者の役割は少しずつ変わっているんですね。
そして私自身の時間も同じように流れていました。
子どもの頃は「あ・い・うー」。
大人になって、自分の子どもとは「ブンバ・ボーン!」と「からだ☆ダンダン」。
昔はテレビの前で体操していた側だったのに、いつの間にか子どもが体操する姿を見る側になっていました。
歴代体操を振り返る面白さは、番組の歴史だけではありません。
「この体操を見ていた頃、自分は何をしていたかな」
そんな自分自身の時間まで一緒に思い出せるところにあるように感じます。
歴代体操のお兄さんはYouTubeでも紹介しています
体操を振り返っていると、
「この頃の体操のお兄さんは誰だった?」
という部分も気になってきます。
歴代体操のお兄さんについては、ぷりママチャンネルでも初代からまとめています。
体操曲をこの記事で、お兄さんの歴史を動画で見比べると、それぞれの時代がさらに分かりやすくなります。
昔の体操を映像でもう一度見たい場合は?
今回の記事を作りながら、私自身が「あ・い・うー」を音楽で思い出したように、昔の体操は文字だけより実際の映像を見る方が記憶が戻ってきます。
そこで今回、紹介する商品を一つだけ選ぶなら、
「おかあさんといっしょ 最新ソングブック たからもの」
2025年4月発売のDVDには、65周年企画として、
「ぞうさんのあくび」
「あ・い・うー」
「ぱわわぷたいそう」
「ブンバ・ボーン!」
「からだ☆ダンダン」
が収録されています。
さらに歴代の弘道お兄さん、よしお兄さん、誠お兄さん、杏月お姉さん、和夢お兄さんによる「からだ☆ダンダン」も収録されています。
まとめ|体操を振り返ると、その頃の自分まで思い出す
1961年の「元気に一、二」から、2026年度も続いている「からだ☆ダンダン」まで。
約65年を振り返ると、体操曲だけでなく、担当するお兄さん・お姉さんや番組のスタイルも変化してきました。
その一方で、何年も同じ体操を繰り返し見て、いつの間にか覚えてしまうところは昔も今も変わらないのかもしれません。
私自身、「あ・い・うー」というタイトルだけでは思い出せなかったのに、音楽を聴いた瞬間、なぜか歌えました。
そして今度は、自分の子どもと「ブンバ・ボーン!」「からだ☆ダンダン」を見てきました。
体操の歴史を調べていたはずなのに、気づけば自分が子どもだった頃から親になった現在までを振り返っていました。
昔見ていた体操を久しぶりに聴いてみると、忘れていた頃の記憶まで一緒によみがえってくるかもしれません。
